著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
抑留問題は実態解明がまだまだ不十分である。本書は、従来手つかずだった抑留者及び遺家族の戦後初期(1945‐56年)の運動を、帰国前の「民主運動」の実態や送還の実情も含めてトータルに描く。帰還者団体の機関紙、日本共産党文書、ロシア公文書館資料、関係者へのインタヴューをもとに実証的に分析したものである。シベリア抑留史のみならず戦後史としても貴重な研究であり、待望の一冊といえる。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 シベリア抑留概観(日ソ戦争―捕虜と抑留者 |
2 | 収容所の運営と虜囚生活 |
3 | 反軍闘争と「民主運動」 |
4 | 帰還者と死亡者) |
5 | 第2章 抑留報道と帰還者運動(『毎日新聞』の抑留・帰還報道 |
6 | 帰還者の国会証言と論争 |
7 | 帰還者と家族の運動) |
8 | 第3章 共産党と帰還者運動(共産党の帰還者対策 |
9 | 共産党系の団体 |
10 | 共産党とモスクワ) |
11 | 第4章 シベリア抑留者群像(ソ連エージェント |
12 | ソ連残留者たち |
13 | 抑留の語り部たち) |