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商品説明
サンスクリット語などインドの言葉が原語であった仏典は、中国の文字や言葉に翻訳されて伝わることにより、東アジアの文化的基層となった。鳩摩羅什や玄奘ら、高僧たちの翻訳理論とはいかなるものか。どのような体制で、どれくらいのスピードで行われたのか。中国に無かった概念をどう訳したのか。さらに、中国で作られた、「偽経」とは?仏典の漢訳という、人類の壮大な知的所産を、専門外の読者にもわかりやすく解説した、初めての本。
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収録内容
1 | 第1章 漢訳という世界へのいざない―インド、そして中国へ |
2 | 第2章 翻訳に従事した人たち―訳経のおおまかな歴史 |
3 | 第3章 訳はこうして作られた―漢訳作成の具体的方法と役割分担 |
4 | 第4章 外国僧の語学力と、鳩摩羅什・玄奘の翻訳論 |
5 | 第5章 偽作経典の出現 |
6 | 第6章 翻訳と偽作のあいだ―経典を“編輯”する |
7 | 第7章 漢訳が中国語にもたらしたもの |
8 | 第8章 根源的だからこそ訳せないもの |
9 | 第9章 仏典漢訳史の意義 |
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