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商品説明
絵画が言語の形を取って小説のテクストを横切って行く―。美術批評家たり得なかったプルーストの批評的言説、そこに引かれた幾本もの“横断線”の働きを解き明かすとき、テクストは新たな相貌を見せはじめる。ドゥルーズの概念を作家の実存的な帰結として捉えなおす、プルースト研究の俊英による刺激的論考!
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収録内容
1 | 序章 絵画と横断線―プルーストと絵画の問題はどう論じられてきたか |
2 | 第1章 「ゲルマント家の夕食会」における絵画の挿話の生成過程 |
3 | 第2章 マネをめぐる社交界の会話とその美学的問題―『ゲルマントのほう』における美術批評(1) |
4 | 第3章 十九世紀後半におけるルーヴルの文学的表象と美術館の概念―ゾラ・プルースト・美術館 |
5 | 第4章 モローをめぐる社交界の「さかしま」な言説とその美学・科学・制度的問題―『ゲルマントのほう』における美術批評(2) |
6 | 第5章 ドガの美学・政治学的問題と世紀転換期の絵画「理論」―ドガ・ダンス・プッサン |
7 | 終章 世紀と横断線、あるいは不断の生成 |