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商品説明
1980年代以降の円高は「天井」なしに持続的に進み、不規則変動は国内立地から合理性を奪った。本書は、円高が総合電機のポートフォリオを劣化させ、産業組織を解体した事実を明らかにし、財務省・日本銀行一体の長期為替安定スキームの必要を世に問う。
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収録内容
1 | 第1部 総合電機産業の凋落をめぐる議論(日本の総合電機産業の盛衰 |
2 | 経営学による総合電機衰退論 ほか) |
3 | 第2部 持続的円高と空洞化の基本パターンの成立(1980年代後半「海外生産シフトと企業構造の変質」 |
4 | 国内空洞化が高付加価値品に拡大した1990年代) |
5 | 第3部 総合電機産業の産業組織解体(親企業と協力企業群の協業関係の解体 |
6 | 国内工場の量産機能喪失と「ものづくり基盤」の変質―セル生産方式と「マザー工場」化) |
7 | 第4部 2000年代の戦略不奏功と事業基盤再構築の明暗(総合電機産業の「失われた10年」 |
8 | 半導体敗戦に続く液晶敗戦―海外移転できないもの ほか) |
9 | エピローグ(総合電機産業から複合電機産業へ―道は幽かに見えるが険しく長い |
10 | 総合電機産業の凋落と「国内空洞化」―国民の雇用基盤をどこに求めるのか ほか) |