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商品説明
中国と日本の境界領域に広がり、東南アジアや朝鮮との通交もあった「琉球」。これら異文化の結節点として、そして「古琉球」「近世琉球」「沖縄」という歴史意識の交叉する場として、「琉球」はある。冊封体制(中国)と幕藩体制(日本)という二つの制度の狭間で、独自な「琉球」を自覚し、意識的にかたちづくる時代であった「近世琉球」において、どのように自らの歴史を叙述していったのか。異文化が交叉する場において、どのような選択が行われ、「琉球」なるものがつくられていったのか。歴史学、文学・芸能等の文化学の諸分野から「琉球」なるものの形成を探る。
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収録内容
1 | 第1部 歴史叙述とウタの交錯(王府の歴史記述―『中山世鑑』と『中山世譜』 |
2 | 王府の歴史記述―『球陽』と『遺老説伝』 |
3 | 「琉球処分」の歴史叙述―『琉球見聞録』をめぐって ほか) |
4 | 第2部 琉球・明清・ヤマトの交流(琉球における書物受容と教養 |
5 | 中国の文献に記された「琉球」 |
6 | 琉球人の詠んだ中国―『雪堂燕遊艸』を中心に ほか) |
7 | 第3部 琉球文化の諸相―儀礼・芸能・信仰(首里グスクの御嶽と祭場 |
8 | 『おもろさうし』と仮名書き碑文記 |
9 | 唐・大和の御取合と若衆―琉球における躍童子と楽童子 ほか) |