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商品説明
近世に生きた三つの詩的個性の心の軌跡を、歴史の流れのなかに追究した異色のエッセイ。近世俳諧史の前・中・後の三期を代表する芭蕉・蕪村・一茶をつらねて、それぞれの個性の所在をさぐりながら、合わせて近世という時代の思想史的な変遷を跡づけた。
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収録内容
1 | 1の記 旅人芭蕉(終りなきはじまり―天命としての旅 |
2 | 旅が栖か、栖が旅か―奥の細道をゆく |
3 | 造化に帰る―風と芭蕉と |
4 | 枯野に死す―「翠」という本掛) |
5 | 2の記 画人蕪村(芭蕉への回帰―俳諧の趣味化 |
6 | 虚と実―生を写すということ |
7 | 定住と旅―近世的な、あまりに近世的な |
8 | 教養と創造―俳体詩の試み) |
9 | 3の記 俗人一茶(俗の純粋化―人生と芸術とあいだ |
10 | 凡愚と妙好人―俗のなかの白蓮華 |
11 | 歓びと悲しみと―『おらが春』のゆくえ |
12 | 聖なる俗―慰めとしてのつぶやき) |