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商品説明
中世初頭に生まれた和歌の黄金期、この空先絶後の和歌の隆盛の陰には、社会の規範や畏れを乗り越えていった歌人たちがいた。皇女という枠を突き破り、時には荒ぶる言葉で「私」を描いた式子内親王、和歌を厳しく突き詰め短い人生を駆け抜けた宮内卿、歌道家の期待を一身に背負い、誇り高く純粋に生きた俊成卿女―。帝王・後鳥羽院の期待をこえる活躍をし、後世にまで影響を及ぼした新古今歌人たちの姿を明らかにする。
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収録内容
1 | 第1章 権力者と才女たち―二百年をはさんで見る(『源氏物語』の時代―道長と女房文化 |
2 | 後鳥羽院の時代へ―帝王がひらいた黄金期) |
3 | 第2章 式子内親王―後鳥羽院が敬愛した皇女(若きころの式子―斎院として、内親王として |
4 | 和歌への情熱と精進―式子の百首歌と贈答歌 ほか) |
5 | 第3章 女房歌人たち―新古今歌壇とその後(王権と女房歌人―規制と超越のはざま |
6 | 後鳥羽院の革新―女房の専門歌人の育成 ほか) |
7 | 第4章 女性歌人たちの中世―躍動と漂流と(「女歌」をめぐって―さまざまな言説 |
8 | 変遷する世―女院と女房歌人のゆくえ) |