本/雑誌
悪についての試論 / 原タイトル:Essai sur le mal (叢書・ウニベルシタス)
ジャン・ナベール/著 杉村靖彦/訳
3520円
ポイント | 1% (35p) |
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発売日 | 2014/02/28 発売 |
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商品説明
「フランス反省哲学」の思想潮流を継承し、リクールに多大な影響をもたらした20世紀の知られざる哲学者ナベール。その主著である本書(1955年刊行)は、きわめて晦渋で屈折した文体ゆえ読者を限定する一方で、思想の歴史のなかでも唯一無二の緊張と潜勢力をはらんだ独自の「悪」論をなしている。訳者による「ナベール入門」ともいうべき、充実の解説および注を付す。
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収録内容
1 | 第1章 正当化できないもの(正当化できないという感情 |
2 | 災悪―規範にもとづく判断とその限界 ほか) |
3 | 第2章 不純な原因性(知的意識の自発性と意志作用の理性性 |
4 | 意志の原因性の根源的不純性 ほか) |
5 | 第3章 罪(悪の問いへの思弁的解答の断念、悪の試練=経験へと立ち戻ること |
6 | 罪の感情と自己への不相等の感情との関係 ほか) |
7 | 第4章 意識間の分離(意識間の分離という視点への移行 |
8 | 意識間の相互性の関係と対自的な個別意識との同時生成 ほか) |
9 | 第5章 正当化(義認)へのアプローチ(正当化(義認)の欲望の自覚。その端緒となるもの |
10 | カントの再生概念とその不十分性。正当化(義認)の問いの核心にあるもの ほか) |