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商品説明
E.レヴィナス(1906‐95)の主著『全体性と無限』(1961)の刊行から半世紀、レヴィナス研究は2000年代に入り世界各地でのシンポジウムの開催、全集の刊行など、状況が大きく変化している。そして、日本では2011年に『全体性と無限』刊行50周年記念国際シンポジウムが開催され、フランス、ドイツ、ロシアから第一線で活躍している研究者を招聘、彼ら・彼女らと日本の新進の若手研究者たちにより水準の高い発表が行われた。本書はそのシンポジウムをもとに編まれた論文集である。執筆者が独自の視点から『全体性と無限』を中心とした著作群に光を当てた意欲的な論文10編を収録。
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収録内容
1 | 『全体性と無限』の諸地平 |
2 | 複数の序文 言語の意味性について―『全体性と無限』から出発して |
3 | 「汝像を作るなかれ」―見えないものを聞くレヴィナス |
4 | レヴィナスとコイレにおける無限の観念 |
5 | 「スピノザ主義の対極にて」? |
6 | 存在と真理―存在だけしかないことがなぜ「悪い」のか |
7 | 『全体性と無限』におけるビオス―クルト・シリングの注から出発して |
8 | 彷徨と居住―ハイデガー『真理の本質について』の読者レヴィナス |
9 | 重力と水―レヴィナスのエロスと体が動かない人の介護 |
10 | 両義性と二元性―レヴィナスにおけるエロス的なものについて |