著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
当時の流行の最先端をことばにした、豊かなる歌謡『梁塵秘抄』が新たな世界を魅せる。本書はそれらを、“表象”という視点から読み解いていく。論究は『いはでしのぶ』、『風の紅葉』といった中世王朝物語や、近世の『雨月物語』にも及ぶ。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 祝言歌謡の今様―祝いの歌語と文化(『梁塵秘抄』三一六番歌における「岩屋」 |
2 | 遊ぶ鶴亀と「太子」の王権と礼楽―「太子を迎へて遊ばばや」について) |
3 | 第2章 女性をうたう今様―逸脱性を持つ女たち(「子産まぬ式部」について |
4 | 誘う女の“神婚伝承” |
5 | 呪う女―恋の恨みと呪詛、三本角の鬼) |
6 | 第3章 「美女」の今様―何故、「美女」は魅力的か(中世における「美女」と今様―三四二番歌を視座として |
7 | 越境者としての翁―翁の性愛と寿ぎ、笑い) |
8 | 第4章 物語の中の表象―中世王朝物語と近世の物語(『いはでしのぶ』における物尽し―王朝なるものへの回帰方法として |
9 | 『風に紅葉』の道行文―和歌の表現から読み解く |
10 | 鹿角の蛇―神話的イメージの継承と創造) |