著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
地中海を内海とするローマ帝国の統治基盤は都市であった。皇帝は都市をどのように支配したのか。あるいは、都市は皇帝の支配をどのように受け入れたのか。本書は、碑文史料をもとに、イタリアに派遣された都市監督官・地方裁判官・総督といった帝国官僚の実態に迫り、その都市パトロン的な機能に注目。ローマ帝国の統治構造の特質を明らかにする。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 帝政前期イタリアにおける官僚機構の形成(官僚機構の形成 |
2 | 官僚機構の形成と都市自治) |
3 | 第2章 都市監督官(curator rei publicae)とイタリア都市(研究史 |
4 | 都市監督官の任務 |
5 | 都市パトロンとしての都市監督官 |
6 | 都市パトロン選任の背景) |
7 | 第3章 地方裁判官(iuridicus)とイタリア都市(研究史 |
8 | ハドリアヌス帝期のコンスラレス(consulares)と地方裁判官職の創設 |
9 | 地方裁判官の裁判権 |
10 | 地方裁判官の司法以外の活動 |
11 | 地方裁判官の任用上の特徴) |
12 | 第4章 三世紀イタリアにおける州制度導入のプロセスについて(研究史 |
13 | 州制度導入のプロセスに関するP.ポレーナの仮説 |
14 | P・ポレーナの仮説の再検討) |
15 | 第5章 総督(corrector)とイタリア都市(研究史 |
16 | 州制度導入の目的 |
17 | 州制度導入期の総督・都市関係) |