著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
テヘラン会談で、「ドイツが降伏した後、ソ連は対日参戦する」という機密を入手した日本人がいた。その男の名は、梅田良忠。ポーランド語をはじめとする外国語の達人である彼は、ある時は外交官として大物と渡り合い、またある時は特派員記者として戦地からリポートを送った。誰もが振り返るような美女を連れ、バイオリンを弾き、詩をものした男は、なぜ日本人でありながら、ポーランド人として死ぬことを願ったのか―。第二次大戦下の欧州で、インテリジェンスの世界に身を投じた男の波瀾に満ちた生涯。
関連記事
収録内容
1 | 謎の人物 |
2 | 若き禅僧の旅立ち |
3 | ポーランドに溶け込んだ日本人 |
4 | ブルガリア公使館付の広報官 |
5 | 「単なるスパイ」 |
6 | ウメダを監視下に置け |
7 | クルロバという女 |
8 | グループB―ソフィアのポーランド人地下組織 |
9 | 特派員としての苦渋―記者として1 |
10 | テヘラン会談―記者として2 |
11 | 錯綜する人脈 |
12 | プロメテウス同盟 |
13 | 地下ポーランド情報機関と日本の協力 |
14 | 失意の帰国、そして敗戦 |
15 | 再生と死と |
16 | 国境を越えた「連帯」 |