本/雑誌
Football Channel 02
フットボールチャンネル編集部/編
1320円
ポイント | 1% (13p) |
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発売日 | 2014年06月発売 |
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著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
チャビ、イニエスタ、カシージャスなど、スペイン代表選手たちがW杯直前に語る!
華麗なるパスサッカーを繰り広げるスペイン代表こそがW杯最強のチームである!
本書では、主要スター選手、監督たちにW杯でのスペイン代表についてインタビューを通して徹底的に掘り下げていく。
2014ブラジルW杯はスペインサッカーに括目せよ!
絶望的な強さ
美しさと儚さは時に混在する。花の命は短く、その儚さが美しさを際立たせる。
スペインのフットボールは美しい。だが、儚くはない。
主要大会3連覇を成し遂げたチームのどこに儚さがあるというのだ。勝ち切れない時代であれば、それも納得できたが。
フットボールにおける強さとは何か。一つは結果。もう一つはボール保持だ。
一度でもプレーしたことのある者ならば分かるだろう。"強いほうがボールを支配する"というピッチ上の真理を。
そしてまた、経験したことのある者ならば忘れはしないはずだ。
敵に圧倒的にボールを持たれてしまうことの恐怖感を(この経験のないフットボーラーが果たしてこの世に存在するのだろうか)。
"ラ・ロハ"の華麗かつ流麗なパスワークは美しさこそあるが、脆さはない。負けることはあるが、それは極稀な時だ。
だいたいの試合で、相手を恐怖に陥れて、自分たちは嬉々としてフットボールを楽しんでいる。
「無敵艦隊」はスペインを形容するありきたりな言葉だ。
いつしか聞かれなくなったこの称号は、いい意味で使われたためしがない。
そもそもが、16世紀にスペイン艦隊がイギリス海軍に敗れたときに、その勝利を際立たせるために生まれた蔑称に近い言葉だ。
時代を経てなお、同様に使われた。「無敵艦隊、まさかの敗戦」と。
皮肉なもので、本当に無敵になってからはこの言葉を使う人はほとんどいなくなった。
彼らが"王者"というれっきとした、揺るぎない称号を得たからだ。
王者はブラジルの地で何を見せてくれるのか。
一つ確かなのは、彼らはボール保持することを止めないことだ。それが勝利への近道であることを監督も選手たちも知っている。
スペインの美しさは結果だ。勝利したその先にある結果を我々は見ることができる。
絶対的な強さと無限の美しさがそこにはある。ただ一つ不幸な存在があるとすれば、対戦相手だ。
彼らが感じるのは絶望的なまでの王者の強さ。それは美しさというよりも、恐怖でしかない。
王者は美しく、時に残酷で、そして負けない。
植田路生 Michio Ueda
目次
■デル・ボスケ/インタビュー
■カシージャス/インタビュー
■チャビ/インタビュー
■イニエスタ/インタビュー
■セルヒオ・ラモス/インタビュー
■ネグレド/インタビュー
■コケ/インタビュー
■福西崇史が読む、W杯展望 王者スペインはブラジルにリベンジできるのか?
■プランデッリ/インタビュー
■カペッロ/インタビュー
華麗なるパスサッカーを繰り広げるスペイン代表こそがW杯最強のチームである!
本書では、主要スター選手、監督たちにW杯でのスペイン代表についてインタビューを通して徹底的に掘り下げていく。
2014ブラジルW杯はスペインサッカーに括目せよ!
絶望的な強さ
美しさと儚さは時に混在する。花の命は短く、その儚さが美しさを際立たせる。
スペインのフットボールは美しい。だが、儚くはない。
主要大会3連覇を成し遂げたチームのどこに儚さがあるというのだ。勝ち切れない時代であれば、それも納得できたが。
フットボールにおける強さとは何か。一つは結果。もう一つはボール保持だ。
一度でもプレーしたことのある者ならば分かるだろう。"強いほうがボールを支配する"というピッチ上の真理を。
そしてまた、経験したことのある者ならば忘れはしないはずだ。
敵に圧倒的にボールを持たれてしまうことの恐怖感を(この経験のないフットボーラーが果たしてこの世に存在するのだろうか)。
"ラ・ロハ"の華麗かつ流麗なパスワークは美しさこそあるが、脆さはない。負けることはあるが、それは極稀な時だ。
だいたいの試合で、相手を恐怖に陥れて、自分たちは嬉々としてフットボールを楽しんでいる。
「無敵艦隊」はスペインを形容するありきたりな言葉だ。
いつしか聞かれなくなったこの称号は、いい意味で使われたためしがない。
そもそもが、16世紀にスペイン艦隊がイギリス海軍に敗れたときに、その勝利を際立たせるために生まれた蔑称に近い言葉だ。
時代を経てなお、同様に使われた。「無敵艦隊、まさかの敗戦」と。
皮肉なもので、本当に無敵になってからはこの言葉を使う人はほとんどいなくなった。
彼らが"王者"というれっきとした、揺るぎない称号を得たからだ。
王者はブラジルの地で何を見せてくれるのか。
一つ確かなのは、彼らはボール保持することを止めないことだ。それが勝利への近道であることを監督も選手たちも知っている。
スペインの美しさは結果だ。勝利したその先にある結果を我々は見ることができる。
絶対的な強さと無限の美しさがそこにはある。ただ一つ不幸な存在があるとすれば、対戦相手だ。
彼らが感じるのは絶望的なまでの王者の強さ。それは美しさというよりも、恐怖でしかない。
王者は美しく、時に残酷で、そして負けない。
植田路生 Michio Ueda
目次
■デル・ボスケ/インタビュー
■カシージャス/インタビュー
■チャビ/インタビュー
■イニエスタ/インタビュー
■セルヒオ・ラモス/インタビュー
■ネグレド/インタビュー
■コケ/インタビュー
■福西崇史が読む、W杯展望 王者スペインはブラジルにリベンジできるのか?
■プランデッリ/インタビュー
■カペッロ/インタビュー