18連敗の真実 なぜ千葉ロッテマリーンズは負け続けたのか?

プロ野球史上ワースト記録、18連敗。数多くの関係者取材を敢行の末、知られざるマリーンズ27日間の苦闘が、いま初めて明らかになる――。
1998年、千葉ロッテマリーンズは6月13日から7月8日までに、プロ野球ワースト記録となる18連敗を喫した。マリーンズにとってはまさに悪夢ともいえる不名誉な記録だが、その18連敗の間には"プロ"と呼ばれる男たちの誇りを懸けた戦いが繰り広げられ、彼らはさまざまな葛藤、苦悩、痛みを抱えながらプレーしていた。
今では"悪夢の18連敗"として語り継がれる球史に残る連敗記録を振り返りつつ、苦しかった胸のうちや人間模様、さらには今まで表に出ることのなかった秘話を、当時監督としてチームを率いていた近藤昭仁をはじめ、大エースの小宮山悟、ジョニーこと黒木知宏ほか、数多くのマリーンズ関係者が語る。
なぜ千葉ロッテマリーンズは18回も連続で負け続けたのか? 18連敗中、どん底のチームを支えていたのは何だったのか? 18連敗は選手たちに何を教えてくれたのか?
出口の見えない暗闇の中で、27日間もがき続けた男たち。"俺たちがついてるぜ"とマリーンズを支え続けた人たち。悪夢の中に確かに存在した"絆"と、いま初めて明かされる人間ドラマ。プロ野球ワースト記録"18連敗"が、教えてくれることとは――。
"魂のエース"と呼ばれた黒木知宏は言う。
「僕らは伝え続けていかなければいけないんです。18連敗から得たこの財産を」
本作品は、プロ野球史に刻まれた世紀の大連敗から学ぶ、感動のスポーツヒューマンドラマである。