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商品説明
現代の批評は何を取りこぼしてきたのか。時代の閉塞に亀裂をもたらす「怒り」の力を取り戻すため、若き文芸評論家・岡和田晃が、文学史の闇に埋もれた作家・向井豊昭(1933~2008)の生涯と作品を、いま再び世に問う。“アイヌ”に対する征服者としての痛みを背負いながら「爆弾の時代」を通りぬけ、グローバリズムと商業主義の暴力に裸一貫で立ち向かった作家のたどり着いた場所とは。
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収録内容
1 | 第1章 一九六九年まで(“アイヌ”というアイデンティティ・ポリティクス |
2 | “アイヌ”ならざる者による「現代アイヌ文学」 |
3 | 向井豊昭という作家 ほか) |
4 | 第2章 二〇〇八年まで(爆弾の時代とエスペラントの理想 |
5 | 「和人史」から、「ヌーヴォー・ロマン」へ |
6 | 詩人、向井夷希微の血を享けて ほか) |
7 | 第3章 二〇一四年の向井豊昭(「ますます危ない国になりつつある今」 |
8 | 向井豊昭と六ヶ所村 |
9 | 「向井豊昭アーカイブ」と「用意、ドン!」 ほか) |