商品説明
従来、評価されてこなかったマン作品の「女性像」に、作家自身の「自己像」を見出し、女性という「他者」のなかにマンが投影した性的・社会的・民族的・政治的世界観に迫る。
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収録内容
1 | 女性を描くトーマス・マン |
2 | 第1部 自己像としての女性像(ゼゼミ・ヴァイヒブロート―『ブデンブローク家の人々』の哲学する老婦人 |
3 | 白いドレスのロッテ―『ワイマールのロッテ』の恋に恋する知的な女性 |
4 | フロイライン・エンゲルハルト―『魔の山』における女性像と「同性愛」) |
5 | 第2部 不在の他者(ショーシャ夫人は美しいか―『魔の山』における女性像とその「他者」性 |
6 | ショーシャ夫人と「アジア」のイメージ―『魔の山』における女性像と「東」) |
7 | 第3部 他者からの問いかけ/他者への問いかけ(インマ・スペールマンあるいはカーチャ・プリングスハイム―『大公殿下』と棘のあるユダヤ人女性 |
8 | ムト・エム・エネト―『ヨセフとその兄弟たち』のナチス像) |
9 | ロザーリエとアンナ―『欺かれた女』のアメリカ像 |
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