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商品説明
“想起”と“忘却”のはざまから浮上する“記憶”の諸相。戦後占領期における代表的な小説、絵物語、教科書の作品を通して、文化的記憶が表象するものを分析し検証する。
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収録内容
1 | 第1部 “想起”と“忘却”(“占領”と遭遇する戦争の“記憶”―石川淳「黄金伝説」論 |
2 | “記憶”に苦しむものたちの“戦後”―野間宏「顔の中の赤い月」における復員兵と戦争未亡人 |
3 | “記憶”と“忘却”の衝突―井伏鱒二「遙拝隊長」と“戦後”という戦場 |
4 | “記憶”の反転―田宮虎彦「異端の子」における戦後ナショナリズム) |
5 | 第2部 “記憶”の変容(“正義の味方”と創られる“記憶”―山川惣治「少年王者」の想像力 |
6 | 「引揚げ」言説と“記憶”の版図―石森延男「わかれ道」が発信する美談と「故郷」 |
7 | “記憶”のポリティクス―教科書『中等国語』と教材「少年の日の思い出」 |
8 | 語られるノスタルジア・蔽われる“記憶”―壷井栄「二十四の瞳」の欲望と遺産) |
9 | “戦後”に問いかける“記憶” |