著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
鎌倉初期の幕府を震撼させた曽我兄弟の敵討ち事件を描く『曽我物語』。日本人を魅了し、能や歌舞伎にも取り上げられながら、戦後GHQによりタブー視されたこの軍記物語を歴史学の視点から再評価。「真名本」を中心に『吾妻鏡』『玉葉』などとの綿密な比較検討を行い、文学的意図・虚構の意義を解明。兄弟を取り巻く人物像、敵討ち事件の史実に迫る。
関連記事
収録内容
| 1 | 第1部 『曽我物語』と曽我事件(真名本『曽我物語』の構想と特徴 |
| 2 | 『吾妻鏡』における曽我事件の記事―建久四年五月二十八日条の構成と編纂方法 |
| 3 | 『吾妻鏡』の曽我関係記事の原史料―その性格と史料的価値について |
| 4 | 建久四年の狩りの前提 |
| 5 | 『吾妻鏡』の曽我事件の描き方―『吾妻鏡』史料論再説 |
| 6 | 源頼朝政権における曽我事件) |
| 7 | 第2部 『曽我物語』の人物論(所領相論から見る『曽我物語』人物論 |
| 8 | 婚姻政策から見る伊東祐親 |
| 9 | 生年推定―『曽我物語』人物小考 |
| 10 | 流人時代の源頼朝 |
| 11 | 御家人としての工藤祐経 |
| 12 | 曽我兄弟の継父曽我祐信 |
| 13 | 曽我兄弟の置かれた歴史的環境―筥王の筥根入山を主な素材として) |
| 14 | 第3部 『曽我物語』の中世的展開(軍記物語の比較文化論的考察―『曽我物語』と『ニーベルンゲンの歌』を主な素材として |
| 15 | 能「曽我物」の成立―『元服曽我』を主な素材として) |
