著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
東日本大震災後、絶対的価値となった“絆”という一文字。テレビは「優しさ」を声高に称揚するようになり、列島中がその大号令に流されて、権威を当然のものとして受け入れてしまったかに見える。だが、そこには暴力が潜んでいないだろうか。陰影のある、他の「繊細な精神」を圧殺する強制力がはたらいているのではないだろうか。哲学にしかできない領域から“絆”からの自由、さらに“絆”への自由の、可能性を問いただす。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 “絆”は重苦しい |
2 | 第2章 “絆”は有益である |
3 | 第3章 組織における“絆” |
4 | 第4章 (なるべく)他人に同情しない |
5 | 第5章 (自他の)孤独を尊重する |
6 | 第6章 生命は最高の価値か? |
7 | 第7章 “絆”からの自由・“絆”への自由 |
8 | 付録(美談が覆う真実もある(東京新聞) |
9 | 『がんばろう日本』という暴力(新潮45) |
10 | 「いい人」だからこそ陥る「みんな一緒主義」(児童心理)) |