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商品説明
江戸中期の国学者、本居宣長の和歌「敷島のやまとごころを人問はば朝日に匂ふ山桜ばな」に、フィンランドの作曲家ジャン・シベリウスの音楽とつうじる魂の音を聴く。著者は、その音楽の精神と思想をめぐって深く思索し、縦横に語る。シベリウスの音楽は「清潔」であり、「純粋な冷たい水」を飲み干すごとく、ぬるき現代社会に生きるわたしたちの渇きを癒してくれるだろう。本書もしかり。シベリウスを愛する著者の声がときに烈しく、ときにあたたかく響いている。
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収録内容
1 | 純粋な冷たい水 |
2 | 万物の声の音楽家 |
3 | 慄える一本の葦 |
4 | 凍てついた手 |
5 | 白鳥透の交響曲 |
6 | 忍耐は練達を生ず |
7 | 死のかげの谷 |
8 | 野人の叫び |
9 | グリーグ |
10 | フィンランドの覚醒〔ほか〕 |