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商品説明
軍艦島―独特の景観を持つその廃墟は、国家にとって近代化の威信の証しであり、地域にとってはアイデンティティの源泉、時には失われたものへのロマンティシズムの対象として扱われ、そして今や人類的な歴史遺産となろうとしている。産業遺産をめぐる重層的な「表象実践」(意味づけと活用の営み)を世界の炭鉱遺産の比較の中で論じる好著。
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収録内容
1 | 「遺産」化現象と現代社会 |
2 | 第1部 文化遺産とその表象(文化遺産とは何か |
3 | 廃墟から文化遺産へ |
4 | 労働文化の文化遺産化とその問題) |
5 | 第2部 炭鉱の記憶と遺構(日本の産炭地の経験をめぐって |
6 | 炭鉱遺構・遺物の展示と表象―歴史と事例 |
7 | 文化遺産保存の場における記憶のダイナミクス―社会学的記憶論の再検討を通じて) |
8 | 第3部 軍艦島―日本の産業遺産と「地元」住民による表象実践(「軍艦島」への多様なまなざし |
9 | 「地元」の創出―軍艦島と地域社会 |
10 | 地域社会における軍艦島の活用 |
11 | リスケーリングされる炭鉱の表象) |
12 | 産業遺産は社会に何をもたらすのか |