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商品説明
ここで議論される“身体知”は、本選集6巻連結の先に見えている新知平を示す。それは、ホモ・ファベル(道具を有する存在)からホモ・アルターエゴ(他我を有する存在)への人間存在の転換といえる。生産物(ロボットやコンピュータ)を道具と見なしている主客二元的次元から、それらを“もう一人の対なる自己(アルターエゴ)”と見なす間主観的あるいは共同主観的知平の再構築である。
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収録内容
1 | 第1章 カリカチュア風俗史家フックスとその時代 |
2 | 第2章 身体論を軸としたフォイエルバッハ思想 |
3 | 第3章 ロボット・フェティシズム―もう一つのヒューマン・インターフェイス |
4 | 第4章 ミームとジーン―複合科学的身体論のキーワード |
5 | 第5章 関係論としての色彩論―ニュートン・ゲーテ・ウィトゲンシュタイン |
6 | 第6章 ア・プリオリとア・ポステリオリ―交互的記号図像論 |
7 | 第7章 芸術作品に対する感性文化的評価―美術館の黴オブジェとスタジアムの地響き楽器 |
8 | 第8章 始まりとしての八分休符―ベートーヴェン『運命』交響曲の歴史知的検討 |
9 | 第9章 環境の凝固結晶としての人間身体―内発的から外発的へのベクトル反転 |