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商品説明
イロニーを身をもって生き、否定性を突きつめることで十九世紀市民社会の哲学や宗教理解を破壊し、実存、反復、不安などの鍵概念をもって現代哲学への扉を開いたキルケゴール。しかしながら、数々の仮名で扮装し、ときに自己の著作を否認しさえもする、この奇妙な男の理解は、一筋縄ではいかない。決定版伝記など近年の研究の進展を踏まえ、従来のイメージや解釈を批判しつつ、この独自のキリスト教的哲学者の核心に迫る。
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収録内容
1 | 第1章 仮名、間接伝達、人と言葉の一致 |
2 | 第2章 人と生 |
3 | 第3章 ソクラテス、イロニー、否定弁証法 |
4 | 第4章 ¨asthetischなものの多義性 |
5 | 第5章 新たな経験としての反復、という逆説 |
6 | 第6章 「倫理」概念の変容 |
7 | 第7章 実存、実存すること、実存的(Existenz,existieren,existentiell) |
8 | 第8章 美的宗教性に打ち込まれる楔としての実存倫理 |
9 | 第9章 晩年のアンガージュマン |