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本/雑誌

〈音楽の国ドイツ〉の系譜学 3

吉田寛/著

2860円
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発売日 2015年01月発売
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仕様

商品番号NEOBK-1762369
JAN/ISBN 9784787273680
メディア 本/雑誌
販売青弓社
ページ数 332

著者・出版社・関連アーティスト

商品説明

十九世紀のドイツは、ベートーヴェンの交響曲とともに、ついに自他ともに認める“音楽の国”へと上り詰める。フランスやイタリアに対するドイツ音楽の「勝利」は、進歩主義的な歴史叙述や、器楽を絶対視する美学によって強固な理論的基盤を獲得する。しかし、国家統一をめぐる熾烈な覇権争いは、やがて“ドイツ音楽”の理念をも引き裂くことになる。「絶対音楽」をめぐって奏でられた鋭い不協和音のなかに、亀裂の入った“ドイツ”が発する軋みの音を聴き取る。

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    収録内容

    1 第1章 国民主義的音楽史の誕生―トリーストと十八世紀ドイツ音楽史(ヨーロッパにおける音楽史叙述の歴史
    2 国民主義的音楽史叙述の成立 ほか)
    3 第2章 “フランス”の変貌(「ドイツ人」対「新ラテン系諸民族」―フィヒテ『ドイツ国民に告ぐ』
    4 形而上学と「ドイツ的なもの」―シェリングの学問論 ほか)
    5 第3章 進歩主義的音楽史観のなかの“ドイツ”(「ドイツ的」かつ「近代的」なものとしての和声
    6 音楽美学の転回点としての一八〇〇年―ヘルダーの器楽擁護論 ほか)
    7 第4章 「ベートーヴェン・パラダイム」―ベートーヴェンと「ドイツ的なもの」(ドイツの「国民文化」としてのベートーヴェンの交響曲
    8 「抑圧者」としてのベートーヴェン ほか)
    9 第5章 絶対音楽の美学と“ドイツ”の分裂―音楽美学に見る南北ドイツの文化闘争(「絶対音楽」の美学はどこまで「ドイツ的」なのか?
    10 ハンスリックの音楽美学に見る“ドイツ”と“イタリア” ほか)

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