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商品説明
太宰治・山崎富栄・太田静子をめぐる恋愛と情死の報道、「情熱の女」=柳原白蓮、松井須磨子の道ならぬ恋、“ミッチー・ブーム”を経て隆盛を極める女性週刊誌、そこに躍る女性のスキャンダル...。男性作家と恋愛関係にあった女性や作家、女優といった“女たち”は、なぜスキャンダルをその身にまとうようになるのか。またそれらをめぐる報道は、女性たちの生や身体、あるいは死をどう物語化していくのか。女性をスキャンダルの渦に巻き込み、そこにとどめ、消費の対象にしていく構造を明らかにする。
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収録内容
1 | 第1部 スキャンダルを描く―“太宰治”の周縁(「斜陽」のざわめく周縁―“太田静子”のイメージ化 |
2 | こぼれ落ちる声―太田治子『手記』と映画『斜陽のおもかげ』 |
3 | 「情死」の物語―マス(大衆)メディア上に構築された“情死”のその後) |
4 | 第2部 スキャンダルを連載する―“女”を語る(「禁じられた恋」のゆくえ―女性週刊誌「ヤングレディ」に掲載された「実名連載小説」をめぐって |
5 | 「情死」はいかに語られたか―「ドキュメント情死・選ばれた女」をめぐって |
6 | 女性週刊誌で「ヒロイン」を語るということ―石垣綾子「近代史の名ヒロイン」を考える) |
7 | “女”を語る場 |