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商品説明
なにも絵画や彫刻、音楽だけが文化なのではない。あたりまえの日常にいちばん近い部分を発達させること。それこそが文化なのだ。吉田健一は、エリザベス朝にはすでに水洗トイレがあったことを指摘し、そこに実用性を重んじるイギリス文化の本質を見る。イギリスで他の芸術に比して文学が発達したのも、文化的であろうとしたからではなく、日常の言葉へのこだわりが、自然と、詩や小説というものになっていったからなのだ―。胡瓜のサンドイッチやハムの味、酒の飲み方など、身近な話題を入口に、いつの間にか本質的な部分へと読者をいざなう、名人芸的文化論。
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収録内容
1 | 象徴 |
2 | 英国昨今 |
3 | 英国紀行 |
4 | 英国の文化の流れ |
5 | 英国の形 |
6 | ヴィクトリア風 |
7 | 英国の絵 |
8 | 英国の四季 |
9 | 英国人について |
10 | 常識〔ほか〕 |