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商品説明
資本主義の歴史を俯瞰し、著者はその歩みを、国民国家の膨張とその衝突と捉える。その中で、戦争や大恐慌などの歴史的転換期に起きる「非線形変化」と、経済循環による「波動」をつかむことで、危機的状況にある資本主義の病理を浮き彫りにする。税制や社会保障制度などの新たな枠組みは、今日のような歴史的転換期に更新されていく。そこに、これらの制度やルールの空白が生じ、「独占」が生まれる。「独占」に抗し、「失われた30年」とも言われる閉塞状況を打破するには、社会を変えていく原理として、制度やルールの「共有」が有効となる。個人の自由と平等を保障しつつ、新しい産業構造への転換を促す道を提示する。
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収録内容
1 | 序章 ワンフレーズ化された経済政策 |
2 | 第1章 共有論のパースペクティブ |
3 | 第2章 グローバリズムの歴史的意味 |
4 | 第3章 グローバリズムは何を強要するのか |
5 | 第4章 資本主義はどう変化してきたか |
6 | 第5章 社会保障制度における「自由と平等」 |
7 | 第6章 波動から資本主義を見る |
8 | 第7章 新しい独占をめぐる対抗 |
9 | 第8章 地域民主主義の可能性 |