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商品説明
「私はひとつ、人間の第七官にひびくやうな詩を書いてやりませう」。尾崎翠以前の「第七官」使用例をたどり、「第七官界彷徨」の解釈に新境地をひらく。詩によって癒やされ、病から回復する尾崎翠像の再構築。新発見の作品・書簡を収録、同時代評を紹介。
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収録内容
1 | 論文編(「第七官」をめぐって―明治期から昭和初期における「第七官」の語誌と尾崎翠の宗教的・思想的背景 |
2 | 「第七官界彷徨」論―「喪失感」と「かなしみ」、「回想」のありかた |
3 | 「歩行」論―おもかげを吹く風、耳の底に聴いた淋しさ |
4 | 「こほろぎ嬢」論―神経病、反逆、頭を打たれること |
5 | 「地下室アントンの一夜」論―ロシア文学受容、統合失調症の精神病理を補助線として) |
6 | 資料編(新たに確認できた尾崎翠自身による書簡・作品 |
7 | 新たに確認できた同時代評および同時代人との関係を示す資料) |