商品説明
現実との偏差を絶えず含意として持つイデオロギーとの関係において、映画は何を創り出してきたのか。様々なイデオロギーを伝播させ、また社会にイデオロギーを浸透させる装置として機能してきた映画の姿を追う。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 “二つの舌”をもった文芸峰―“植民地発コクゴ映画”における女優表象 |
2 | 第2章 トーキー移行期における日本像の形成―日ソ合作映画『大東京』の製作・公開を例に |
3 | 第3章 呼びかける死者たちの声―大島渚『儀式』における国家と戦後民主主義のイメージ |
4 | 第4章 Shall we リメイク?―『Shall weダンス?』とハリウッド映画のイデオロギー |
5 | 第5章 ドイツにおける西部劇の変容―ジャンルとイデオロギー |
6 | 第6章 『イージー・ライダー』とユートピア―アメリカン・イデオロギーの対立の創生 |
7 | 第7章 ヴェトナム帰還兵映画としての『タクシー・ドライバー』―ヴェトナム戦争の徴候、反復、アレゴリー |
8 | 第8章 ゴダールの「ユダヤ人問題」―歴史のモンタージュとの関わりを中心に |
9 | 第9章 二つの時代のあいだで―『花様年華』と『2046』における狭間の時空間 |