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九州大学生体解剖事件 七〇年目の真実

熊野以素/著

2090円
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発売日 2015年04月発売
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仕様

商品番号NEOBK-1802521
JAN/ISBN 9784000610391
メディア 本/雑誌
販売岩波書店
ページ数 205

著者・出版社・関連アーティスト

商品説明

軍の命令か、医の倫理の逸脱か―。終戦直前の一九四五年春、名門大学医学部で行なわれたおぞましい「実験手術」により、米軍捕虜八人が殺された。当時、医学部第一外科の助教授であった鳥巣太郎は、この生体実験手術に抵抗し、四回あった手術のうち参加したのは最初の二回(正確には一回半)であった。しかし、戦後に行なわれた「横浜裁判」で、首謀者の一人として死刑判決を受けた。鳥巣は苦悩の末、死を受容する心境に達したが、鳥巣の妻・蕗子は様々な妨害をはねのけ、再審査を請求し、減刑を勝ち取った。本書は、鳥巣の姪である著者が、膨大な戦犯裁判記録のほか、知られざる再審査資料、親族の証言などを基に、語り得なかったその真実を明らかにするものである。

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    収録内容

    1 第1章 生体実験(九大医学部第一外科
    2 「捕虜は適当に処置せよ」
    3 これは実験手術だ)
    4 第2章 告発(敗戦
    5 告発
    6 逮捕
    7 西部軍と医学部の共同行為としての生体実験)
    8 第3章 B級戦犯裁判「九大生体解剖事件」(巣鴨プリズン
    9 救援活動
    10 裁判開始
    11 スケープゴート
    12 被告人証言
    13 死刑判決)
    14 第4章 再審査(再審査の闘い
    15 死と向き合って
    16 対決
    17 減刑)
    18 終章 伯父と私

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