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帰らざる日本人―台湾人として世界史から見ても日本の台湾統治は政策として上々だったと思います (シリーズ日本人の誇り 2)

蔡敏三 / 桜の花出版 / 星雲社

1540円
ポイント 1% (15p)
発売日 2004年12月上旬発売
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仕様

商品番号NEOBK-1816827
JAN/ISBN 9784434056260
メディア 本/雑誌
販売桜の花出版
ページ数 237

著者・出版社・関連アーティスト

商品説明

戦後、日本人が帰国してしまっても、台湾に残った私のような日本語族を、「帰らざる日本人」と人は呼びます。今の日本人は台湾のことを知りません。台湾が昔日本だったことも、領台の50年、偉大な明治の先人達が苦労して台湾を近代化したことも全て忘れています。私達のような元日本人が台湾にいるということも、皆知らないのです。教育が忘れさせているのです。私は、むしろ終戦後になって日本時代の良かったことが身に沁みたという感じです。そして時代が変わって、苦しい環境になった時に、初めて日本時代に受けた教育が発揮出来たわけです。それから感謝するようになりました。戦後のあの忌まわしい二・二八事件で、中国人の本性をまざまざと見せつけられ、私たちはこの戦後やってきた中国人とは違うのだ、自分たちの精神の基盤は日本精神なのだ、と明確に意識するようになったのです。日本の台湾統治は、当時、西欧列強が行なっていた植民地的感覚の統治とは全く違って、国を治めるというような腹太い政策でやっていたのです。 抜粋 第四章 戦後の混乱 敗戦と台湾独立  日本が負けた後、アジアの各地で独立の動きがありました。台湾でも、九月二十日までトーチカを作り、台湾が独立するしないで揉めていました。台湾の知識層や支配層が、日本軍の将校達と協力して台湾を独立させようとしたのです。いわゆる八・一五独立運動です。同年兵達の間でも、独立の気運が高まっていました。しかし、当時の総督だった安藤利吉が反対しました。義理の兄がそのいきさつを本に書いています。憲兵だった私の義兄は、軍関係者に呼ばれ、どうすべきかと尋ねられ「戦争はやめた方がいい」と進言したそうです。結局、独立の動きはそこで立ち消えになりました。  その独立の動きに連座した罪で、日本時代に台湾屈指の大地主で政商となった辜顕栄さんの息子である辜振甫さんと、許炳さんの二人が逮捕されました。人生とは分からないもので、彼らは豚箱に入っていたために、その後に起きた二・二八事件の時に命拾いをすることになりました。そうでなかったら殺されていたに違いありません。
今だから言えることですが、台湾があの時、独立していれば、戦後の苦しみはなかったでしょう。でも、あまりにも、日本がおとなし過ぎました。
台湾を放棄せずに、ずっと守っていたら、蒋介石など来てはいませんでしたよ。インドネシアのように日本軍の協力があったら、独立も出来たかもしれません。日本は確かにアメリカには負けましたけれど、大陸では全然負けていなかったのですから。
最後の頃は皆、玉砕で、上の方の人も指揮系統などもどうなっていたのか。皆、自分が死んで責任をとれば、それで良いと思っていたのでしょうか。
でも、そのお陰で六百万人の台湾人は、やって来た中国人に酷い目に遭わされたのです。日本軍には残って台湾を守って欲しかったと思います。
しかし、まあ、これは後の歴史を見た今だから言えることです。当時としては、そういう気持ちはありません。日本人は引き揚げざるを得ないのだろうと思っていました。

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