著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
アドルノの「アウシュヴィッツ以降に詩を書くことは野蛮だ」という言葉の後でもほとんど唯一認められた詩人、パウル・ツェラーン。その詩篇を詳細に解釈し、「言語」と「現実」の収斂点として三つのトポスを、アナグラム的な言葉の断片のなかに浮かびあがらせ、その「土地の名前」が逆説的にも「どこにもない場所」であることを指し示す。ひとは問いかえさないではいられないだろう、これは「詩」なのだろうか、と。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 アウシュヴィッツもしくは差異(「糸の陽」 |
2 | 「勤勉な地下資源」) |
3 | 第2章 ベルリンもしくは布置(「研ギスマサレタ切先ニ」 |
4 | 「一枚の葉」) |
5 | 第3章 ウクライナもしくは喚起(「帰郷」および「チュービンゲン、壱月」 |
6 | 「時の片隅で」) |