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商品説明
永井荷風「〓(ぼく)東綺譚」で知られる玉の井。関東大震災後に私娼窟を形成するが、東京大空襲によって灰燼に帰した。戦後は赤線地帯となって甦るも、売春防止法施行によって1958(昭和33)年3月31日最後の日を迎えた。しかし、その実態はほとんど伝えられていない。本書は同時代に生きた著者が、自らの体験と取材をもとに、人と街の姿を書き残した貴重な記録である。
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収録内容
1 | 暗い青春 |
2 | 私娼窟玉の井の誕生 |
3 | 魔の迷路/娼家の構造 |
4 | 下駄をはかせぬ病院/迷路を泳ぐ名士たち |
5 | 解放はありがた迷惑 |
6 | 『〓(ぼく)東綺譚』の周辺 |
7 | 奇縁ずくめの荷風と高見順 |
8 | 本所に多かった私娼/玉の井娼婦の生態 |
9 | 主役は東武電車/太宰治と菊谷栄のこと |
10 | エノケンと花電車/誰も知らない小林多喜二 |
11 | 玉の井名物、交番 風呂屋さん お稲荷さん |
12 | 玉の井と犯罪 |
13 | 始祖バラバラ事件 |
14 | 華やかでやがて淋しい終焉 |
15 | 新興鳩の街繁盛記 |