商品説明
小林秀雄の深淵に潜む「秘密」を突き止める―これまで自明とされてきたボードレールによる小林への影響関係を、気鋭の詩人・文藝批評家が、たゆみない詩作によって培った、鋭い洞察と軽やかな飛躍と精緻な論理によって、見事に反転させ、新たな境地へと踏み込んだ、画期的な小林秀雄論。
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収録内容
1 | 二つの「死骸」の間に―ボードレールから伊邪那美へ |
2 | 1 「『惡の華』一面」論(「象徴の森」の彷徨―詩の隠喩的自己回帰とヘーゲル的「無限累進」 |
3 | 錬金術と無限命題 |
4 | 「有限者」の回帰とパリの街 |
5 | 「その背後に何物も隱さない現象という死の姿」 |
6 | 「創造の理論」) |
7 | 2 骨と死骸の歌(批評の誕生―「死骸」の抑圧と回帰 |
8 | 「商品の裸形」と言語論―小林秀雄とマルクス |
9 | 古典論と歴史論―マルクス的反復とボードレールへの回帰 |
10 | 「現實」論―「リアリズム」の逆説 |
11 | ドストエフスキーと死骸 |
12 | 中也の骨、南京の骨―「物」と言語の一体化とロマン主義的イロニー |
13 | 死骸、歌、地獄―死骸の言語化) |
14 | 伊邪那美の死骸と宣長の遺言書 |
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