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商品説明
20世紀、戦争は人と世界をどう変えたのか。そしていま、戦争が行き着いた極限の姿とは。「戦争」を「思想」の枠組みで捉え、「思想」を「戦争」の視角から読み直す、異色の講義録。理性、秩序、啓蒙といった西洋思想における「光」の外には、非理性、無秩序、野蛮、暴力などの「闇」が蠢く。戦争は闇が支配する「夜の世界」の現象、近代の理性が沈む夜だ。「夜の思想家」バタイユ、レヴィナス、ブランショらを導き手に、ヘーゲル、フロイト、ハイデガーらの思想を読み解き、近代理性が必然的に生み出した世界戦争の姿を明らかにする。文庫化にあたり補講「『テロとの戦争』について」を増補。
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収録内容
1 | 世界戦争の時代 |
2 | 戦争の全体性 |
3 | “夜”に目覚める |
4 | “光”の文明の成就 |
5 | 戦争の近代 |
6 | 世界戦争 |
7 | ヘーゲルと西洋 |
8 | 露呈する“無” |
9 | “世界”の崩壊 |
10 | “未知”との遭遇 |
11 | アポカリプス以後 |
12 | おわりに |
13 | 二〇年目の補講―テロとの戦争について |