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商品説明
チェルノブイリに次ぐ大惨事となった福島第一原発事故と、百年以上前に起きた足尾鉱毒事件。いずれも、この国の「構造的な無責任体制」に起因する。そこでは「国家の決定」が神聖視され、「知性の犠牲」を捧げてまで、その遂行が優先される。こうした体制=国家教の下で、足尾では企業による鉱毒垂れ流しのため村が廃村となり、森林は今なお回復していない。無数の人びとを見殺しにするこの国の「構造的な無責任」体制を超克するには何が必要か。倫理学者による渾身の書である。
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収録内容
1 | 第1部 津波に先立って(東フクシマ原発事故 |
2 | 「想定外」の事象による事故?) |
3 | 第2部 足尾から東フクシマへ(殖産興業からアシオへ |
4 | 「帝国の生命線」から総動員体制へ |
5 | 戦後の復興と成長) |
6 | 第3部 国家教―見殺しの制度化(集団と責任 |
7 | 官による「公」の簒奪 |
8 | 国家教はどのように存続してきたか?) |
9 | 国家教に膝を屈しないために... |