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商品説明
いま、芸術はどこにあるのか?ただただ芸術論をめぐる迷妄を明らかにすることを目指して。今日、芸術論を検討することは、見たり聞いたりするだけでなく、作家にとって必須のことである。
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収録内容
1 | いくつかの名文から考える“感性論”への手がかり―小林秀雄、リルケ、ルナール、デュアメル |
2 | ある芸術イデオロギー“グレコマニー”の生と死―カール・マルクス、ヴィンケルマン、エーゴン・フリーデル |
3 | なぜ多くのアーティストは貧乏なのだろうか―『金と芸術』オランダの場合から考える |
4 | ボヘミアニズムという幻想はなぜ生まれたのか―「芸術家伝説」のルーツ |
5 | “風景論”から“風景画論”はどのように架橋されたのだろうか―現象から“知”は組み立てられた |
6 | 印象派の「感覚」はルネサンス以来の美学を転換した―モネ、ピサロ、カンディンスキー |
7 | 抽象芸術をめぐる半世紀前の価値ある論考―ベン・シャーンの50年前の言説 |
8 | 「感動」のありかの追求―中井正一の真摯で苦悩に充ちた闘い |
9 | 「キッチュ論」は前進するのか―石子順造のの未完の思考への挑戦 |
10 | 「このろくでもないすばらしい世界」を撮りつづける映画作家―現代の魯迅=賈樟柯 |
11 | 「警戒心に富んだ」文章を書くという陥りやすい蹉跌―知識を集約しただけでは感動は生まれない |
12 | 政治学者はなぜ「ダイアン・アーバスの写真」を書いたのか?―藤田省三の示唆 |