商品説明
死と隣り合わせの重労働と飢え、そして人間に対する過度な不信...。厳寒の地シベリアで詩人は何を体験し、日本社会に何を見たのか。62年の生涯を丹念にたどり、詩からエッセイ、短歌俳句まで精緻に読み解き、戦中・戦後体験と透徹した作品世界を捉えなおす。
関連記事
収録内容
1 | 第1章 記憶としての言葉―体験と作品の関係をめぐって |
2 | 第2章 昭和一〇年前後の青春―誕生から応召まで |
3 | 第3章 鹿野武一との出会いと戦争体験―応召からシベリア抑留まで |
4 | 第4章 シベリアの日々―抑留から帰国まで |
5 | 第5章 失語から詩作へ―帰国、そして『ロシナンテ』という楽園 |
6 | 第6章 詩集『サンチョ・パンサの帰郷』の世界―その三つの層をめぐって |
7 | 第7章 強制された日常から―語り出されたシベリア |
8 | 第8章 早すぎる晩年の日々―旺盛な詩作と突然の死 |
close