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商品説明
地理的な空間をどう認識するかは時代によって異なる。その違いを象徴するのが「地図」である。大きくみれば、江戸時代は日本の「かたち」が地図上で整えられた時代であった。前期は、中世的な感覚にあふれ、観念的に日本の「かたち」が表現された。後期になると、政治や社会の変化にあわせて日本がとらえられるようになる。本書では、江戸時代の日本地図の変遷をたどり、現代の日本の「かたち」がいかにつくられたかを探る。近世史の知られざる側面を照射し、歴史地理学の世界へ読者を招待する一冊。
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収録内容
1 | 第1章 伝統からの脱却(江戸時代の前提 |
2 | 中世の日本と世界 |
3 | 世界のなかの日本) |
4 | 第2章 一七世紀前半の日本像―交差する流れ(日本図史と江戸時代 |
5 | 中世の残像 |
6 | 幕府の日本図) |
7 | 第3章 江戸時代の中期の日本図―流宣図インパクト(旅の時代 |
8 | 流布する日本像の変化 |
9 | さかさまの世界 |
10 | 流宣日本図の時代) |
11 | 第4章 地図を正す(「美しさ」の裏側で |
12 | 「正しさ」という評価軸) |
13 | 第5章 新たな日本像の展開(刷られた「正しさ」 |
14 | 伊能図のもたらしたもの) |