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商品説明
二〇世紀を「昭和」という時代と共に歩んだ清水幾太郎。一つの立場に固執することのなかったその奔放な軌跡の背後には、コントやデューイとの出会いを契機に形成された彼自身の思想があった。戦争、機械文明、日米安保、大震災―時代の情勢に向き合いながら、清水はいかに思索と行動を重ねたのか。本書では、才気煥発、博覧強記の清水が残した膨大な著作・論考の読解から、思想家・清水幾太郎の実像に迫る。
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収録内容
1 | 第1部 批判的社会学者として(社会学とマルクス主義とのはざまで |
2 | 初期のオーギュスト・コント研究 |
3 | 社会学成立史の問題と『社会と個人』構想 |
4 | 清水周辺のコント研究) |
5 | 第2部 思想家として立つ(デューイ受容とその解釈 |
6 | 結ばれたデューイとコント |
7 | 社会集団論と市民社会論) |
8 | 第3部 現実との苦闘のなかで(戦時下の現実―昭和研究会と読売新聞社論説委員 |
9 | 戦後「啓蒙」の寵児―再建の時代 |
10 | 思想としての機械時代―清水の戦後社会観 |
11 | 六〇年安保の思想前史―内灘の理想と現実 |
12 | 一九七〇年代の地震論―「地震後派」の環境観 |
13 | 衰えなかった気概―時代の移り変わりとともに |
14 | 書き手として、紹介者として―文章論と翻訳 |
15 | 浮かび上がる思想家・清水幾太郎) |