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商品説明
近代日本で子どもはいかに文化の担い手となったのか。音楽と文芸とのせめぎ合いのなかで、「童謡」を大衆文化へと発展させた北原白秋、鈴木三重吉、本居長世・みどり親子らの活動を追う。明日の「スター誕生」を夢見る歌声文化の魅力と変容を、一〇〇年前に創刊された雑誌『赤い鳥』とその周辺のメディア産業に探る。
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収録内容
1 | 序章 メディアの世紀、子どもの世紀(童謡の時代 |
2 | 子どもの世紀 |
3 | メディアの世紀) |
4 | 第1章 「声の文化」としての童謡(童謡・童謡雑誌の創刊と流行 |
5 | 文芸としての童謡 |
6 | 童心童話の歌謡) |
7 | 第2章 歌声の「聖典」(文芸と音楽の攻防 |
8 | 音楽教育と国語教育 |
9 | 発見される幼児の歌声) |
10 | 第3章 子どもの上演(作曲と身体 |
11 | 消費される子どもの歌声 |
12 | まぼろしの音楽事業) |
13 | 第4章 「令嬢」は歌う(本居長世―国学と作曲 |
14 | 童心の受肉 |
15 | 旅に出かける媒介者) |
16 | 第5章 童謡の機械化(媒介する本居親子 |
17 | レコード産業の形成と子ども |
18 | 機械化される聖なる空間) |
19 | 第6章 命を吹き込むテクノロジー(電気録音時代の幕開け |
20 | 忘却される媒介者 |
21 | 転居する童心) |
22 | 終章 メディア変容のファンタジー(童謡のメディア論 |
23 | 子どもとメディアの近代日本) |