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商品説明
本書は、近世ドイツの国家による支配とはいかなるものであったのかを、魔女裁判という実践を通じて明らかにする。魔女迫害を可能とした枠組みとは何か。魔女迫害を求める民衆はどのような論理と手段を用いたのか。当局は民衆の迫害要求にどのように応えたのか。民衆の声を反映する「請願」と、それに対する君主の「ポリツァイ条令」との循環的な働きを検討することで、相互応答的なヨーロッパの近世的支配のダイナミズムを描き出す。
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収録内容
1 | 研究の射程 |
2 | 第1部 迫害の枠組み(対象地域の概観 |
3 | 魔女迫害の展開) |
4 | 第2部 魔女裁判の法と現実(魔女訴追の実践 |
5 | 弁護と抵抗 |
6 | 裁判費用をめぐる諸問題) |
7 | 総括と展望―支配者・臣民の二項対立を超えて |