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商品説明
放射線による生体影響の研究はWCレントゲンによるX線発見(1895)以来120年の歴史をもつ。本書は、放射線生物学と免疫学の両分野にまたがる自らの研究経験をもとに、免疫系への放射線の影響研究を通して、放射線が免疫のしくみの理解とその臨床医学、特に造血幹細胞移植の領域の発展にいかに大きく貢献してきたか、また、原発事故は低線量放射線の健康影響に関して被災者にどのような精神医学的影響をもたらすかを念頭に、放射線と免疫に関連する諸問題の理解に必要な知見と考え方を、特に歴史的な視点から最新の知見までを含めて詳説。原発事故を経験したわが国の生命医科学を学ぶ学生や臨床家・研究者のために、これからの研究の課題と指針を探る。
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収録内容
1 | 序章 放射線の生物影響研究と免疫研究のあゆみ |
2 | 第1章 免疫系のしくみと免疫系を構成する細胞群 |
3 | 第2章 免疫応答における細胞増幅と免疫記憶および免疫応答の修飾要因 |
4 | 第3章 放射線と免疫(1)免疫系への放射線の影響研究の歴史と免疫系における線量反応 |
5 | 第4章 放射線と造血幹細胞移植 |
6 | 第5章 放射線と免疫(2)造血免疫系への放射線の晩発性影響と放射線ホルミシス |
7 | 第6章 がんと免疫監視・放射線治療と免疫 |
8 | 第7章 ストレスと免疫とがんおよび神経障害 |