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商品説明
現在、「ひきこもり」と呼ばれる人々の数は、およそ七〇万人、親や社会の価値観でみずからを束縛した挙句、羞恥心と屈辱にまみれざるをえなかった彼・彼女たち。ひとたび密室に閉じこもれば、家庭は激しい暴力に満ちた世界へと一変することも...。現代を支配する息苦しさの象徴である「ひきこもり」を長年にわたった取材し、絶望の底で現代の辛苦に寄り添ってきた著者が、“家族の絆”という神話に巨大な疑問符をつきつける。閉ざされた内奥に目を凝らし、現代の希望を探しもとめる圧倒的なノンフィクション。
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収録内容
1 | 第1章 ひきこもり七〇万人の時代―閉じてゆく核家族 |
2 | 第2章 家族という幻想―近代日本のイエ制度 |
3 | 第3章 私の中のひきこもり―内在的に問う |
4 | 第4章 家族の絆という神話―価値を継承する装置 |
5 | 第5章 親たちの苦悩―親を降りられない父と母 |
6 | 第6章 見えないイエ制度―自己卑下という地獄 |
7 | 第7章 ひきこもりの女性たち―家族が解体されるとき |
8 | 終章 家族をひらく―自分の場所を社会につくる |