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商品説明
“近代世界を一つの巨大な生き物のように考え、近代の世界史をそうした有機体の展開過程としてとらえる見方”、それが「世界システム論」にほかならない。この見方によって、現代世界がどのような構造をもって成立したかが浮き彫りとなる。すなわち、大航海時代から始まるヨーロッパの中核性、南北問題、ヘゲモニー国家の変遷など、近代のさまざまな特徴は、世界システム内の相互影響を分析することで、はじめてその実相を露わにするのだ。同時にそれは、歴史を「国」単位で見ることからわれわれを解放する。第一人者が豊富なトピックとともに説く、知的興趣あふれる講義。
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収録内容
1 | 世界システムという考え方 |
2 | アジアにあこがれたヨーロッパ人―大航海時代へ |
3 | キリスト教徒と香料を求めて |
4 | スペイン帝国の成立と世界システムの確立 |
5 | 「十七世紀の危機」 |
6 | 環大西洋経済圏の成立 |
7 | ヨーロッパの生活革命 |
8 | 砂糖王とタバコ貴族 |
9 | 奴隷貿易の展開 |
10 | だれがアメリカをつくったのか |
11 | 「二重革命」の時代 |
12 | 奴隷解放と産業革命 |
13 | ポテト飢饉と「移民」の世紀 |
14 | パクス・ブリタニカの表裏 |
15 | ヘゲモニー国家の変遷 |
16 | 結びにかえて―近代世界システムとは何であったのか |