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犀星という仮構

能地克宜/著

5940円
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発売日 2016年01月発売
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仕様

商品番号NEOBK-1909547
JAN/ISBN 9784864050890
メディア 本/雑誌
販売森話社

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商品説明

自伝小説を何度も書き換え更新していくことで自身を「仮構」として提示し続けた小説家・室生犀星。他者と自己、虚構と事実の間を往還するその特異な方法論をよみとく。

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    収録内容

    1 室生犀星と自伝小説
    2 “自己”=“虚構”を語ることに目覚める頃―『性に眼覚める頃』刊行まで
    3 “官能描写”の物語―「海の散文詩」から「海の僧院」へ
    4 “変態”を表象する“感覚”―「香爐を盗む」の方法
    5 記憶を抑圧する“音”“声”―「心臓 退屈な孤独と幽霊に就いて」の感覚
    6 女性心理との“交際”―「幾代の場合」論
    7 “くろがねの扉”を開く室生犀星―“市井鬼”生成の場としての『鐵集』時代
    8 完結した物語の弊害―“市井鬼もの”前史としての「あにいもうと」
    9 “都会の底”に生きる少女たちの行方―「女の図」と連作小説
    10 救済なき復讐、漂流する“市井鬼”―「龍宮の掏児」の試み
    11 自伝小説の不可能性―純粋小説としての『弄獅子』
    12 自伝小説の中の浅草―犀星文学の頂点
    13 犀星文学における自己言及性―「蜜のあはれ」の方法

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