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商品説明
外国人にはいまだ奇妙に映る日本人の所作「おじぎ」は、いつの時代のどんな身体動作と背景から生まれたものなのか。立礼と座礼の成り立ちと変化、神道や密教の作法や武家礼法との関係、畳・着物による近世の「おじぎ」変革、近代からの国民礼法など、日本人の日本人たるゆえんの文化として解き明かす。かつて司馬遼太郎から託されたテーマへの渾身の書下ろし。
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収録内容
1 | 第1章 外国人がみた日本の「おじぎ」(『ラストサムライ』の印象的なシーン |
2 | アメリカ人にとっての「おじぎ」は卑屈な姿勢か ほか) |
3 | 第2章 古典・絵巻物から「おじぎ」を探る(『万葉集』にみる「おじぎ」の情景 |
4 | 跪拝と祈祷の場面 ほか) |
5 | 第3章 中世の武家礼法と「おじぎ」(古代中国の『礼記』にみる「礼」 |
6 | 『礼記』のなかの「拝」と「揖」 ほか) |
7 | 第4章 畳と着物による近世の「おじぎ」変革(小笠原流と伊勢流の礼法 |
8 | 幕府の公的な礼式作法を担った「高家」 ほか) |
9 | 第5章 現代へと変転する「おじぎ」のかたち(各地にはぐくまれた自然流の「おじぎ」 |
10 | 明治における神社祭式の統一 ほか) |