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商品説明
好評の前著『向田邦子の比喩トランプ』に続き、向田邦子の短編集『思い出トランプ』を読み解く。主人公たちの思い出が、実は思い込みにすぎず、真相とはかけ離れていることを強く匂わされるものの、あえて明言はされない。物語の名手・向田邦子が仕掛けたこのトリックに目をこらすと、『思い出トランプ』の新たな読みの可能性が見えてくる。
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収録内容
1 | 「かわうそ」―星江は宅次と厚子にとってどのような存在だったのか |
2 | 「だらだら坂」―なぜトミ子は整形したのか |
3 | 「はめ殺し窓」―ネクタイは誰のためだったのか |
4 | 「三枚肉」―なぜ牛肉にこだわるのか |
5 | 「マンハッタン」―「マンハッタン」は名前なのか |
6 | 「犬小屋」―カッちゃんは本当に魚くさかったのか |
7 | 「男眉」―祖母は麻につらく当たったのか |
8 | 「大根の月」―昼の月とは何なのか |
9 | 「リンゴの皮」―かつらは何のために出てくるのか |
10 | 「酸っぱい家族」―なぜ鸚鵡だったのか |
11 | 「耳」―楠が暴れだしたきっかけは何か |
12 | 「花の名前」―「君が代」は何を寿ぐのか |
13 | 「ダウト」―塩沢の父は本当にキセルをしたのか |
14 | 「思い出トランプ」―なぜこういう書名なのか |