本/雑誌
小さな民のグローバル学-共生の思想と実践
甲斐田万智子/共編著 佐竹眞明/共編著 長津一史/共編著 幡谷則子/共編著
2750円
ポイント | 1% (27p) |
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発売日 | 2016年01月発売 |
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商品説明
本書の主役は、権力や富もなく、多国籍企業の物質主義、消費文化に生活圏を侵食されながらも、伝統的な相互扶助のネットワークと助け合いの文化を土台として民衆生業で支え合い、したたかに現実を生きる人々である。かれらの生活実践や生産活動から、それぞれの地域におけるもう一つのグローバル化や、国家によらない共生のかたちを探る。
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収録内容
1 | 第1部 小さな民の生き様―民衆生業と移住(観光という日常―バリ島の小さなホテルで働く人々 |
2 | 民衆生業の社会経済圏―インドネシア・ソロ地方出身のジャムー売りの世界 |
3 | 移動する朝鮮族と家族の分散―国籍・戸籍取得をめぐる「生きるための工夫」 |
4 | 四国の山村における国際結婚―フィリピンからの「小さな民」の生き方) |
5 | 第2部 人権と援助―少女・先住民・地域住民の声(少女に対する暴力―「伝統」に挑む権利ベース・アプローチ |
6 | “他者”との共存を求めて―フィリピン先住民族の自己表象 |
7 | 開発と紛争―インドネシア・アチェのODA事業による土地収用と住民の周縁化 |
8 | 「普遍的価値」と「人間の安全保障」―ODA大綱の見直しをめぐって) |
9 | 第3部 モノからみる世界と日本―グローバル化と民衆交易(コーヒーから見える世界―東ティモールのコーヒー生産者とフェアトレードを考える |
10 | インドネシア・パプア州でのカカオ民衆交易―共に生きる関係を目指して |
11 | グローバル市場とフェアトレードの課題―南米コロンビアの伝統的金採取業の挑戦と挫折) |
12 | 第4部 海の民の豊かな世界―国家と国境の向こうへ(海民の社会空間―東南アジアにみる混淆と共生のかたち |
13 | ひとはいかに海を利用してきたか―海域東南アジアの海民社会から考える |
14 | フィリピンとマレーシアのあいだの海域世界―スル諸島ムスリム社会の周辺化と自律 |
15 | 海民と国境―タイに暮らすモーケン人のビルマとインドへの越境移動) |