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商品説明
本書は、「帝国日本」「ポスト帝国」時代に、日本を含むアジア各地で行われたフィールドワークや学術調査を、科学史・学問史の観点から検討しようとするものである。朝鮮半島、満洲、京都、対馬、パラオ、北海道、沖縄、岡山...。「帝国日本」「ポスト帝国」時代の研究者たちは、日本/アジアのフィールドで何を経験したのか。本書は、自然・人文・社会の区別をこえた、多様な学問領域におけるフィールドワークを取り上げ、「帝国」との関わりを検証する日本初の試みにほかならない。
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収録内容
1 | 序論 「帝国日本」「ポスト帝国」時代のフィールドワークを問い直す |
2 | 第1章 民俗学者・水野清一―あるいは、「新しい歴史学」としての民俗学と考古学 |
3 | 第2章 植民地考古学・歴史学・博物館―朝鮮半島と古代史研究 |
4 | 第3章 フィールドワークと実験室科学の接合―京城における薬理学研究 |
5 | 第4章 珊瑚礁・旅・島民―パラオ熱帯生物研究所研究員の「南洋」経験 |
6 | 第5章 「アイヌ民族綜合調査」とは何だったのか―泉靖一の「挫折」と戦後日本の文化人類学 |
7 | 第6章 アメリカ人地理学者による冷戦期東アジアのフィールド調査―F.ピッツの結ぶ瀬戸内海、沖縄、韓国 |